セージ・スマッジング

ココペリでは単なる流行ものの浄化法としてではなく、ネイティブアメリカンの宗教文化的な観点からスマッジングを考えています。ネイティブアメリカンの人々は神聖な儀式を成功させる為に場所や人、道具類を神聖なハーブで浄化し、邪なものを取り払った状態で儀式を執り行いました。
スマッジングハーブの代表格でるホワイトセージについて

鮮度

「セージは使ったことはあるけど火を点けてもすぐに消えてしまう」こういった声をよく聞きます。この原因は湿気です。日本はアメリカに比べ湿度が高いため、湿気を吸ってしまいます。入荷したてのセージは日本の湿気を吸っていないためよく燃えます。 店頭で販売されているものは見た目で判断することができます。新鮮なホワイトセージは薄い(白っぽい)緑色でしっかりした印象を受けますが、古いものは黄色みを帯び萎びた感じに見えます。茶色く枯れているものが売られていたのを見たこともあります。湿気を吸うとバクテリアが繁殖して腐敗した状態になり、茶色く変色します。新鮮なものは香りも強くパッケージの外にも香りが漏れています。

クラスターとルーズリーフ

日本ではクラスタータイプとリーズリーフタイプの2つのタイプが存在します。クラスタータイプは葉の付いた茎を切り取り乾燥させたもので本来はこちらのタイプが健全なホワイトセージということになります。ルーズリーフタイプは葉っぱのみを乾燥させたものです。アメリカではルーズリーフという考え方はないようですが日本ではなぜか重宝される傾向があるようです。リーズリーフを販売する日本の業者さんの中には「茎はゴミ」といった言い方をしているところがありますが、これは全くのデタラメです。当店でもルーズリーフを販売していますが、あくまでも入荷の際に崩れてしまったものを集めたものですので販売量はそれほど多くはありません。

産地

ホワイトセージは『カリフォルニア産』『バハカリフォルニア産(メキシコ)』しか存在しませんが、日本ではなぜか『セドナ産』がほとんどです。KOKOPELLI店長は何度となくセドナ地域に足を運んでいますが、1度たりともホワイトセージを目にしたことはありません。実際にはどういった産地表記であれ、上記のいずれかの産地のものですので問題はなさそうですが、『セドナ産』として平然と販売しているショップはホワイトセージの知識が乏しいということになりますので品質等に疑問が残ります。また、ホワイトセージではないものをホワイトセージとして販売しているショップもあるようです。(セージにはたくさんの種類があります)
ホワイトセージ
Salvia apiana

ホワイトセージは北米大陸の西海岸地域(カリフォルニア州からメキシコ西海岸)にのみ自生するセージです。日本では最もポピュラーなスマッジングハーブです。場や人などあらゆるものを浄化するために使用します。ハーブ系のさわやかな香りがします。

デザートセージ(ブルーセージ)
Salvia dorrii

アメリカ西部の高原地帯に自生するセージです。最も重要なハーブのひとつであらゆるものの浄化に使用します。神聖な道具の浄化やお守りとしても使用され、持ち歩く人もいます。パープルセージとも呼ばれます。牧草のような見た目ですが、とても甘い香りがします。店長のイチオシ

マグウォート(ブラックセージ)
Artemisia vulgaris

アメリカ北部に自生するセージです。ヒーリングや予知、未来のヴィジョンを見るために使用します。
予知夢を見るためや、自己変革に使用することもあり、欧米のヒーラーやリーダーに人気の高いセージです。運転前には決して焚かないでください。

バッドランズセージ
Artemisia ludoviciana

アメリカ北部の草原地帯にのみ自生しています。この地域 のプレーンインディアンにとって最も神聖なセージのひとつです。浄化や瞑想の為に使用します。

ジュニパー
Juniperus communis

北半球に広く分布するハーブで浄化や瞑想、よい気を取り込むために使用します。スウエットロッジにも使用します。とても甘い香りがします。

レッドシダー
Thuja occidentalis

シダーにも様々な種類がありますが、スマッジングに最適なのがインセンスシダーとレッドシダーと言われています。浄化や瞑想、よい気を取り込むために使用します。プレーンインディアンはグレートスピリットと交信するために使用します。お茶のような爽やかな香りです。

インセンスシダー 
Calocedrus decurrens

スマッジングに最も適しているシダーのひとつ。浄化や瞑想、よい気を取り込むために使用します。プレーンインディアンはグレートスピリットと交信するために使用します。 レッドシダーとは全く違う甘い香りです。

スィートグラス
Hierochloe odorata

カナダとアメリカ北部の一部の限られた地域に自生しています。採取量は非常に少なく貴重なハーブです。この地域のスー族や東のチェロキー族にとってはとても重要なハーブです。スマッジングの後に焚き、よい気を呼び込みます。
スマッジングハーブの専門店KOKOPELLI for Smudgingでより詳細に解説しています。